事業内容

Consulting Style

コンサルティングスタイル

「対話・同伴サポート(変革&できる化コーチ)」×「専門技術による改善・創造」です。

私たちは、一方的に理論、知識、ノウハウを教え、診断や計画だけ作って終わり、または一方的に解決する…という事はいたしません。

まず、クライアント企業で働いている方々と対話・同伴型で関わり、人と組織が望む未来創造のために「変革&できる化コーチ」となって、専門技術の導入を図っていきます。

私たちが大切にしていることは、経営陣や従業員と対話を重ねることです。そして、経営者の右腕となって、経営層、ミドルマネジメント層、現場従業員に同伴し、現場や従業員の「できる化」を図ります。

支援スタイルも「core3」が基本、コンサルティング自体もチームデザインで支援します。

案件ごとに1名のプロデュース担当と1名以上(通常数名)の専門家スタッフをキャスティングし、オンサイト(現場訪問)、オンラインサポートを組み合わせてご支援致します。
高いパフォーマンス(成果)を実現するために、多くの専門家、専門コンサルティング組織等と提携をして、スキルや最新改善技術の研究・ブラッシュアップ、協働改善を進めています。また、クライアントの状況や業種・業態に合わせて、提携専門家・専門組織と協働し、最適コンサルティングメンバーをキャスティングして、ご支援致します。

Program

改善プログラム

弊社が組織の改善、課題解決、創造において最も重要と考えるスキルをCore3(コアスリー)と呼んでいます。
Core3 [Vision ・自己変革MS ・チームデザイン]を基盤とした、総合改善(マネジメント、マーケティング、ビジネスモデル創造、経営財務)をクライアントの状況に適宜組み合せ、導入していきます。

Core3

総合改善

企業・組織の改善には、様々な領域の改善技術が必要になります。中でも、「マネジメント」「マーケティング」「財務」「ビジネスモデル」「ビジネスモデル」の改善は、ほぼ全ての案件で、共通して必須な取組でした。
これらの改善領域について、単発での支援も行いますが、その実務経験から、それぞれの個別の領域の改善だけでは収益やパフォーマンスの最大化はできません。
例えば、財務分野だけでは、どのような財務・会計スキルをもってしても収益最大化はできません。他の領域の改善も同様です。
今後の経営は、「マーケティング」「マネジメント」「人間系マネジメント」に「未来を創る会計」の融合による総合改善が経営の最適化を果たす重要な方向性になると考えます。

Core3

あらゆる課題解決と創造の基盤となる3つの要素 ※項目をクリックで詳細が表示されます。

  1. 1
    VISON

    ビジョン…それは人の心の奥にある「願い」や「志」から描かれる未来像…。

    経営者も従業員も本気になれるビジョンは、組織の課題解決と創造、およびパフォーマンス向上に必要不可欠な原点となります。

    「トヨタのカイゼン」に代表される優れた「課題解決の仕組み」(マネジメント)は、組織・企業に必須の取り組みであり、私たちも企業に導入していきます。
    しかし、いかに優れた「課題解決の仕組み」を導入しても、ビジョン不在、もしくはお題目だけでは飛び抜けたパフォーマンスを発揮することはできません。

    本物のビジョンは、経営者と従業員の「やる気」「本気」を引き出します。そして、目的達成に向けて、誰かの指示を待つのではなく、自主的に考え、行動できる人材を生み出すエネルギーを抱いています。
    私たちは、ビジョンこそ、最初に問われるべき経営の根源テーマと考えます。クライアントの本心からのビジョンを引き出し、各種専門技術を導入することで、優れた成果を生み出していただく支援をいたします。

  2. 2
    自己変革MS(マネジメントシステム)

    もし、仕事で誰かが大きなミスを犯したとき、あなただったらどうしますか?
    注意や教育は必要です。しかし、職場をより活性化し、収益につなげるために必要なことがあります。それは…「相手を変えようとするのではなく、自分が変わる」という思考の転換です。

    例えば、今まで「他人の失敗や問題は他人のもの。自分とは関係ない」と切り離してきた思考を「自分にも何かできることはあったのではないか?」と、「失敗や問題」と「自分」を切り離さずに自分に引き寄せて考えることができたら…。
    また、相手を正論で論破、否定し、変えようとするのではなく、「まずは自分自身が変わろう!」という思考の転換ができたとしたら…。もしこれが、社内的に広がったら何が起きるか…想像してみてください。

    それまで、自分のせいにされるのが怖くて、隠されていた問題が次々に表に出てくることになるでしょう。問題が見えてきたら、あとは解決するだけです!組織の改善は超速で進みます。
    私たちは、この自己変革MSがものごとを解決する究極の次世代マネジメントシステムではないかと思っています。このスキルを導入して、それを実践できるようになった企業・組織は、人の考え方も働き方も180度変わり、働く従業員が笑顔になり、組織目標も達成されるという段階に進化していきます。

    近年、行動心理学、感性工学、心理学、脳科学など多くの学問で「心が思考を創り、思考が行動を支配する」そして「行動が結果を生む」という報告がありました。
    「心⇒思考⇒行動⇒結果」という流れがあるという指摘です。言われてみると当たり前のことですが、私たちは、当たり前のこの原理を捉えて仕事をしてきていません。つまり、心や思考が変わることは、組織変革、結果・成果を飛躍的に上げる根本であるということになります。そして、「心や思考の転換」ができると、組織の改善がそれまであり得ないくらい進んでいく。
    自己変革MSは、専門的な改善技術と共に「人の心」へのアプローチ通して、組織改善を具現しようとするマネジメントシステムの一つです。

    「core3 自己変革MS誕生秘話」はこちら

  3. 3
    チームデザイン

    チームデザインとは、あるテーマ(課題や創造)に向かって、一人ではなくチームを組んで智恵や力を出し合い、協働して、課題解決や新しい企画を生み出してゆく仕組みをつくる取り組みのことです。

    どれほど優れた才能を持っている人でも、たった一人では、その力を十分に発揮し、世界に想い描いた現実をあらわすことはできない、と私たちは考えます。

    「集合天才(collective genius)」という、発明王と言われたトーマスエジソンの考え方があります。実際に、エジソン研究所(のちのGE)でも、その考え方の基に組織運営を進められました。
    分かりやすく言うと「1人の天才より、100人の凡人の方が賢い」という考え方です。アップル創業者のスティーブ・ジョブズも同じように、天才に頼るのではなく、チーム展開することにより、多くの卓越した製品・事業を生み出しました。

    私たちは、チームデザインには、2つの種類があると考えています。

    1.一つは卓越した技術・製品・サービスを生み出すためのチームデザイン
    2.もう一つは、「ビジョンは連帯する」という発想からなるチームデザインです。
    これは「ビジョン×チームデザイン」を発展させた時に、「ビジョン・願い・志」は連帯し、社会そのものを変える力になるという発想です。

    1.の場合、たとえビジョンが無くても「人」「技術・能力」「異質情報」の連携によって、課題解決、創造をしていくことができます。実際、この手法で胃カメラなど多くの発明、開発が実現されています。この場合、ビジョンが力を発揮することもありますが、「創造」の観点では、ビジョン抜きに、異質情報を掛け合わせることで、そこから新しい発想・発明が生まれるというケースもあります。

    2.の場合、「ビジョン(願い・志)は連帯する」という新しい発想です。これにはビジョンが不可欠です。しかし、ビジョンの連帯には、条件があると考えています。ビジョンが連帯し、大きな目的を達成するためには「ビジョン(願い・志)」だけでは不足するということです。それを果たすためには「自己変革」が必要となります。「相手を変えようとするのではなく、まずは自分が変わる」という発想です。

    自分一人の研究ならば、自分を統御できればOKです。しかし、考え方、発想、立場が異なる人間が一つのビジョンを目指すとき、どれほど優れたアイディアを持っていても、互いに協働し合い、実現する実践力を持ち合わせていなければ、世の中に具現することはありません。
    一人のビジョンは、周囲の人たちのビジョンと共鳴し連帯していくことで、やがて当事者たちの想定を超える未来を創造する力を抱いています。まだ見ぬ未来の世界を、互いのビジョンを共有し、成長、協働することで実現していく…。
    その最たる例が、日本の新しい時代を拓いた、明治維新のような偉業だったのではないかと考えます。

4つの専門技術

Core3を基盤に、クライアントの状況に合わせ導入します ※タブをクリックで詳細が表示されます。


個人事業主スタイルの小規模事業から世界的な自動車メーカー、IT企業に至るまで、どのような組織にも、組織を運営し、業務を進め、何らかの仕事を果たしていくマネジメント・システム(以下、MSという)が存在します。MSは分かりやすく言うと、「仕事を続けていく仕組み」と言い換えても良いかもしれません。

私たちが実行するMS改善とは以下と捉え、その実現を支援いたします。



職場では常に新な問題が発生し続けるので、仕組みを見直したり、メンテナンスをせず放置すると、確実に状態は悪化する方向に動きます。
エントロピーの法則のごとく、生命の生活圏では、何もしなければ確実に状態は混乱、無秩序の方向に動きだしていきます。

例えば、整理整頓の基本と言われる5S活動は、1回やったら終わりでなく、永続的に5Sを続けないと整理整頓された状態は保てない。MS(仕事の仕組み)はPDCA(デミングサイクル)と言って、組織が続く限り、改善のサイクルを回し続けなければいけないと言われるのはその為です。

私たちは、以下2つのMS改善アプローチにより、組織、企業、チーム、部署の上司や経営者がいちいち指示しなくても、そこにいる現場の人たちが自ら課題を発見し、解決策を考え、改善実行する「自走型組織」に変わっていただくことを目指します。



1)課題解決型MS

課題解決型MSは、いわゆる「トヨタの改善」などに代表される、組織の課題を解決し続ける仕組みを創っていくベーシックなMS構築になります。「課題解決」という大きな視点から、「材料」「設備」「人」「手法」「情報」「技術」「金・財務」などの要素に分解して、組織の課題が解決され続ける仕組みを、経営層、現場の方々と一緒になって創り変えてゆきます。

課題解決型MS




2)メンタルMS

メンタルMS(マネジメントシステム)とは、人のメンタルと組織の課題を同時に解決するPDCAを回すアプローチのことです。今後このアプローチは、企業・組織改善に最も重要な改善手法の一つとして認識されるようになると思います。

「トヨタの改善」などの課題解決型MSは非常に優れた改善体系であり、多くの成果を出してきました。そして、弊社の改善スキルの中核の一つでもあります。

しかし、現実には、多くの企業・組織で、課題解決型MSだけでは解決できない壁に突き当たります。 もし、ロボットが業務の全てを担っている組織があるとしたら、課題解決型MSで全て解決できるのかもしれません。しかし、私たちは、心、感情を持った人間と仕事をしています。

課題解決型MS


世界的IT企業の実験や多くの学識経験者・事業者が協力した壮大な実験から、メンタルの改善が企業業績を大きく上げる。これからはメンタルMSこそが重要である。というような実験データが多数確認されました。

私たちは、メンタルMSを2つの観点から組織に導入し、課題解決MSと融合し、その組織が今まで越えられなかった壁を突破することを支援します。

課題解決型MS


1)メンタルマーケティング

人がものを購入する心理は、今も昔も変わらない法則があると言われています。「売上は顧客の行動が決める。顧客の行動は心が決める」という顧客行動の原理です。

つまり、人間の行動原理は
「心⇒思考⇒行動⇒結果」
という流れがあるということです。

これは、近年、行動心理学、感性工学、心理学、脳科学など多くの学問で示された科学的な評価です。




そして、メンタルマーケティングでは、この、見えない人の心やメンタルを捉えたマーケティングを実施できるかどうかで成果が大きく変わると言われ、各地で成果が出始めています。

メンタルマーケティングは、Vision創造とも大きく関係し、Vision段階でマーケティング思考を組み合わせることで、収益力、集客力が一気に高まる事業構築が可能になります。

「人の心・感情・思考」を動かす視点を持つマーケティングを組織にインストールすると、様々な段階で経営力を大きく向上させる底力になります。
本質的には、それが「顧客を助ける」ことになるからです(そういうビジネスモデル設計ができます)。

弊社の支援では、規模にとらわれることは一切しませんが、上記の思考でクライアントと共に歩める時、それぞれの「願い、Vision」において日本一(世界一)を目指そう!それが顧客のためになる!という想いを抱き、自他ともに喜び合えて、永続する進化・成長トレンド入りをしていただくことを願います。





webマーケティング

弊社では、メンタルマーケティングとwebマーケティングの双方を、クライアントの状況に応じて組み合わせて、最適な導入設計をしていきます。

課題解決型MS


皆さんはHPは集客や売上にほとんど効果がない…ということを御存じでしょうか。もちろん、HPを全く持っていなかった段階から、初めてHPを作ることで、web経由で注文が来たということはあるでしょう。しかし、もしそうだったら、仮に、そのHPにwebマーケティングのスキルを組み合わせて展開したら、2倍、3倍…10倍、場合によってはもっと大きな成果が得られると思われるのです。

それでは、webマーケティングとは何でしょうか。SNS(FacebookやTwitterなど)で集客して儲かった!という声も聴くことがあるかもしれません。業種的にはTwitterでつぶやいただけで「全然お客が来ない飲食店に行列ができた」というケースもあります。しかし、それはとてももったいない話です。webマーケティングは、SNS集客とも違います。
webマーケティングの基本形は、「集客」「教育」「セールス」の3つをうまくデザインすることで非常に大きな成果を生み出します。そして、その設計精度を高めると、売り込まず、セールスせずに継続して集客・受注できるという仕組みも可能になります。

課題解決型MS


ただし、業種・業態、ビジネスの種類によって設計が大きく変わります。ある業種では、上記のスタイルだけでは受注し難いという事もあります。

例えば、「webマーケティングの基本公式」をアレンジし、リアルマーケティングのスキルを一部組み込み、一気に受注に繋げる事があります。
「教育」工程も、「体験」がよいのか、「ミニセミナー」がよいのか、「面談カウンセリング」「オンライン教育」「メルマガ教育」「マンツーマン」「集合面談」…など様々です。集客にSNSを使うケースが多いですが、業種や顧客規模、ビジネスによってはSNSも不要だったりします。

さらに、成果を出すためには「動機づけ」「心と行動をつなぐマーケティングの見えないフローをデザインする」「顧客とのチームデザイン(絆×チーム思考)」「3C手法」「コンセプトメイク」「オファー設計」「セールスライティング」等々、クライアントの状況に応じて、カスタマイズした取り組みが重要です。

2020年、年初より発生した新型コロナ問題は、私たちに既存のビジネスが全く機能しない(飲食、ホテル業など)世界がやってくることをまざまざと見せつけました。それは、私たちに、自らビジネスモデルを創る能力がないと、経営が継続しない(経営の危機)可能性があることを示したことになります。
AIが発達し、既存のビジネスの50%以上が消滅すると言われるこれからの時代は、益々、新たなビジネスを創る力が求められます。

では、どのようにビジネスモデルを創ればよいのでしょうか。私たちは、多くの実務経験から、ビジネスモデルキャンバス等のフレームワークではビジネスモデルはうまく創れない(創りにくい)と考えております。

弊社では、主に以下のアプローチで、クライアントと一緒に、経営者(事業部責任者)も従業員も皆がやる気になる新たなビジネスモデルを創っていきます。
いくつかのアプローチがありますが、特に
1)「Visionからビジネスモデルを創る方法」
2)「マーケティング思考・マーケティングフローをベースにビジネスモデルを創る方法」は幅広い業種で成立します。

1) ビジネスモデル + Vision

Visionからビジネスモデルを創ります。 成功しているビジネスモデルは、インターネットなどで容易に検索できるものも少なくないでしょう。そういうものを真似してビジネスモデルを創ったとしましょう。創ったmodelは、他社も簡単に真似ができるということです。 webマーケティングの世界でもよくあるのですが、収益モデルだけが決め手のビジネスは、仮に一時的に成功したとしても、早期に強みを失うケースが非常に多いです。 もっと根本的な課題は、ビジネスモデルは永遠ではないという事です。AIの影響も強く受けますし、競合によっても危機は訪れます。その時、成功しているからという理由でビジネスモデルをマネして作った場合は、そのモデルが通用しなくなった時に後がありません。 ビジネスモデル作成用のフレームワークを使い、他社のモデルを模倣するところからビジネスモデルを作ろうとすると、そうした根本的問題が生じます。そうではなく、Visionから始めて、それをビジネスモデルに昇華して行くという流れを創りましょう。そうすると、仮にそのモデルが通用しなくなっても、別のモデルを模索することができます。Visionは、非常に強いビジネスモデルの基盤になるのです。




「Vision」「収益モデル」「実践行動設計」を結ぶグランドデザインは描けます。
「Vision」は技術、ノウハウではありません。
「収益モデル×実践行動設計」は創る技術があります。収益モデルは、実践設計と一体でないと理屈(形だけ)で終わることが多いものです。
ビジネスモデルは、「Vision」と「実行計画を伴う収益モデル創造の技術」の融合で、御社だけの新たなビジネスモデルを創ることができます。





2)ビジネスモデル + マーケティング

マーケティングは、売上・受注を高める技術でもあり、上手に使うとビジネスモデルを創ることができます。適正な「マーケティングフロー」「マーケティングフォーミュラ」が描ければ、ビジネスモデルのベースが創れます。(本HPのマーケティングの項目参照)

課題解決型MS


実務においては、業種・業態によっては、「マーケティングフロー」「マーケティングフォーミュラ」が上手く描けない場合があります。
基本的にスキル、ノウハウは、そのままではあらゆる企業にすぐに役立つツールにはなりにくく、多くの場合は、自社に合わせた応用力、そのノウハウが機能する土台のインストール(PCで言うとOSの様なイメージ)が必要になります。土台のインストールには、スタッフ教育も含まれます。

また、業種によっては、他のスキルと組み合わせないとビジネスモデルにならない事もあります。そうした場合を含めて、クライアントの諸事情に合わせて、マーケティングスキルを導入してビジネスモデル創造のお手伝いをいたします。

課題解決型MS


これから先の経営を良くするために、どうしたら良いのでしょうか?
会社の存続は財務的に言うと「利益」「資金繰り」(キャッシュフロー)にかかっています。どれだけ売上げが上がっても利益が出なければ倒産に近づきます。
では、会社の利益を継続的に出し続けるにはどうしたら良いのでしょうか。

私たちは、会社の未来の数字(利益)を創り、経営を良くするための財務を「経営財務マネジメント」と呼んでいます。

財務と言うと、決算書や財務分析を思い浮かべるかもしれません。
決算書を読み解いたり、財務分析は多くの企業でよくやられていることです。しかし、それだからと言って、経営は決してうまくいっていない会社を本当にたくさん見てきました。

実は、決算書や試算表を読み解き財務分析をしたとしても、「利益を増やすためには、どうすればいいか」・・・その答えは見えてきません。決算書は、経営のために作られたものではなく、会社の過去の成績を示したものに過ぎなくて、会社の未来を良くする材料、情報は、決算書や試算表にはないからです。
つまり、未来の経営を良くしようとするときに、決算書や試算表の中身を理解して、分析しても、解答は得られないことに気付く必要があります。
では、どうしたら良いのでしょうか。

「未来戦略会計の実行と効果」
▶大事なことは、レントゲンで体の中が透けて見えるように、会社の収支(お金の流れ)が手に取る様に見えるようになること。
▶儲けや損失、その理由が一目で「見える」ようになる。
▶儲けや損失の「理由がわかる」ようになる。すると損失を回避し収益を上げるために財務的にどうすればよいかがわかるようになる。
▶そのように、会社の未来を創っていける会計が重要。

「計数マネジメントの実行と効果」
▶最終的には、財務だけではなく、マネジメント、マーケティングに落としていけることが重要。
▶財務分野アプローチだけでも収益向上はできるが、「マネジメント」「マーケティング」そして「人間力向上という土台」に繋ぐことができると、その効果は何倍にもなる。

1)未来戦略会計

未来の数字(利益)を創っていくには、会社に出入りするお金の流れ、構造をレントゲンの様に透けて全体が見えてしまう力が役に立ちます。未来戦略会計ではまず、その見方を習得しますが、特別な能力は必要ありません。
数字が苦手でも、決算書が読めなくても、会社の収支の構造、お金の流れ、儲からない理由、儲かっている理由の財務的なポイントが見えるようになります。




収益(儲け)、損失(赤字)の理由が見えるという事は、未来の利益の作り方も見えるという事になります。財務の過去分析を繰り返しても、利益の作り方の情報はそこには組み込まれておりません。未来の利益を創ってゆける、未来会計を習得していきましょう。




【運送業の経営財務マネジメント 事例】
•今まで、毎月、会計専門家と月次試算表で精査し、余分なコストを削減して、黒字を出し続けてきた。
•10期以上連続黒字で地域金融機関からは、評価最上位(10段階)。
•収支構造をみえる化する財務マネジメントを導入し、今までコストダウンしていたものは正しくない事に気づいた。
•人件費、その他固定費を上昇させ、収益モデルの修正、変動費削減、受注戦略転換、マネジメント強化による従業員モティベーションアップにより計量戦術を変更し、財務とマネジメントを融合した。
•営業利益が3倍に増加した。




2)計数マネジメント

ここでクイズです。A社は売上1億円、粗利は7000万円、営業利益率は5%(500万円)です。この会社の生産性が2倍(生産効率2倍)になったとします。利益はどれだけ増えるでしょうか。

答えは…これだけでは、正確にはわかりません。ですが、仮に、生産性2倍という事を単純に同じ時間で2倍の仕事ができ、2倍の受注ができたとするなら、売上は2倍になり、利益はなんと15倍になる。という計算が算数的には成り立ちます。実際にはこんなにきれいに計算通りはなりません。受注が2倍なら、従業員を増員、備品、消耗品を調達して、…コストも増えるので、利益は15倍にはならないでしょう。しかし、利益7,8倍(以上)になってもおかしくありません。

つまり、収益向上は、財務分析、昨年対比、コストダウン検討など、チョコチョコ数字をいじって財務改善するよりも、生産性向上やその土台であるマネジメント改善が根本と言えます。

本質的に、収益は管理会計など、財務の専門改善では最大化できません。そして、前掲の「未来戦略会計」でも同じです。収益最大化は「マーケティング」「マネジメント」にポイントがあります。

更に、人間系のマネジメント(メンタルマネジメント、人の心を支える取組)が業績・収益を上げるという事が、最近の多くの大企業や学識経験者、多数の事業者の共同での実験などで明らかになってきました。経営(マネジメント)と数字を結んで考えることが収益最大化の最重要課題です。

課題解決型MS


事例は、未来戦略会計の理解と実践の上で、マーケティング、マネジメントシステム(MS)との融合により、月次で収益を改善し続ける活動の一例です。

財務分野だけでは、どのような財務・会計スキルをもってしても収益最大化はできません。また、「マーケティング」「マネジメント」「人間系マネジメント(メンタルアプローチ)」が売上、利益を上げる切り札であることが分かってきましたが、それだけでもロスが出ます。
今後の経営は、「マーケティング」「マネジメント」「人間系マネジメント」に「未来を創る会計」の融合による総合改善が経営の最適化を果たす重要な方向性になると考えます。